席間違え
先日、有料の特急列車に乗った際、席を間違えて座った時の話だ。
「あのぉ…号車が…」
手に持ってる特急券の座席番号を私に見せながら、18歳くらいの大人しい感じの女の子が声を掛けてきた。
「ん?号車………!?」
おっちょこちょいだ。
席番は合っていたのだが、乗っている号車を間違えていた。私の席は1両隣だ。
「すみません!本当ですね…」
と、言いたかったのだが…
すまねぇ!!
と、「すみません…本当ですねぇ!」をなぜか咄嗟に略した。
結構大きな声で略した。
車両には15名程度乗ってただろうか。
その半数には聞こえてた声のボリュームだった。
その声量は、江戸っ子の「てやんでえ!」と同等かそれ以上だった。
ただ、あえて言い直さなかった。
「初対面の人には歳下だろうとタメ口など使わない派」だが、この時ばかりは「歳下には常時タメ口派」でとおした。
「俺は破天荒だから許してくれよ!ノリと勢いで生きてんだよ!」
そういうキャラが、自分の中で一瞬で出来上がってしまったのだ。
人生で最も恥ずかしいレベルを100だとすると、席を間違えるは70ほどのかなり恥ずかしいレベルであるのに対し…
「すまねぇ!」は普通に100だ。
ただ、前述のキャラを自分の中で一瞬で作り上げることで、恥ずかしいレベルを限りなく0に近づけることに成功した。
モノは考え方だ。
人生、うまくキャラ変していきましょうや…(そういうことではない)
おしまいっ♪